2026年5月3日
FUJI ROCK 2026 — 苗場で3日間を過ごすという行為の意味
2026年7月24日から26日、新潟県湯沢町・苗場スキー場でFUJI ROCK FESTIVAL 2026が開催される。開催まで2ヶ月強。公式アカウントは「#苗場通信」のハッシュタグで、グリーンステージの桜が満開になった春先の様子を発信している。日本最大級のロックフェスを苗場という山中の会場で過ごすことの意味を、今のうちに整理しておきたい。
苗場という会場が持つ、特別な重さ
フジロックは苗場スキー場の広大な敷地を使い、グリーンステージから森の奥のステージまで、徒歩でしか行き来できない動線で組まれている。坂を上り、川沿いを歩き、ボードウォークを抜けてようやく次のステージにたどり着く。この身体的な距離が、フジロック独特の没入感を作っている。
天気は3日間で何度も変わる。晴れて日焼けした午後の数時間後に、土砂降りで全身ずぶ濡れ、夜は冷えて震える、というのが苗場の標準である。レインウェアと長靴は装備というより参加条件に近い。
宿か、キャンプか
苗場プリンスホテルの料金高騰は毎年話題になる。2026年も1泊十数万円という水準が早い段階から流れていた。一方で、場内キャンプサイトという選択肢がある。あるリスナーは「テントと寝袋で十分」と書き、ソロテント2万円以下の装備で会場から最も近い夜を過ごす方法を勧めている。
風呂待ちはどこに泊まっても発生するので、ヘッドライナーの時間にあえて入って空かせるのが定石だという。隣のテントの人と知り合って酒を分け合う夜が、フジロックのもう一つの楽しみとして語られてきた。
5万円台のフルパス、というフジロックの今
公式情報によれば、2026年の3日通し券は先行5万7千円・一般5万9千円。1日券は先行2万5千円・一般2万6千円。ほかに金曜ナイト券、Under 22、Under 17など年齢別の枠が用意されている。先行は5月15日まで、一般は5月16日からの販売スケジュールだ。
1日券もあるが、現場で長く過ごした人ほど通し券を選ぶ傾向がある。苗場までの移動コストが高いぶん、3日間滞在しないと割に合わない感覚があるからだ。結果として、フジロックは「年に一度、苗場に通う」という巡礼のような行為になっている。家族で何年も通い続ける参戦者、海外から来日して数日を山で過ごす観客、それぞれの3日間がここに重なっている。
開催まで、まだ準備の時間がある
今からなら、宿の確保もキャンプ装備の購入も間に合う。越後湯沢駅からのシャトルバス、路線バス、車、夜行バス+ほくほく線——ルートの比較も今のうちに進めておきたい。
2026年7月、苗場でまた森と雨と音楽の3日間が始まる。初参戦の人も、何度目かの人も、現場で感じたことをJ-ROCK FES GUIDEまで届けてほしい。